2009年 07月 14日 ( 1 )
岩の箱舟
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橿原市の白橿町にひっそりと鎮座する、謎の巨石がある。
巨石と言うより、岩と呼ぶ方が相応しいかもしれない。
その名を「益田岩船(ますだのいわふね)」と言う。

東西約11m、南北約8m、高さ約4.7mという巨大な石造物。
その重量は160トン〜800トンと推定されている。
これは飛鳥地方の石造物の中でも最大級で、その迫力たるや石舞台古墳をも凌ぐ。

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小高い丘をインディージョーンズさながらに駆け上ると現れる、黒い物体。
初めて訪れた時はあまりの異様さに尻込みした。

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何なんだこれは!!
岩船と名が付いているが、ホントに岩の船のようだ。

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少し上から巨石を見る。
四角い穴が二つ、ぽっかり口を開けている。
昔はここから町を一望出来たらしいが、今は竹林が茂っていて全く見えない。

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さっきの場所から降りて右側面を見てみる。
反対側と違い、こっちは石が地中に埋もれているようだ。
助走をつければ石の上に登れるかも?

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登ってみた。
見てみると二つの穴に水が貯まっている。
手前の穴の方が水の量が少ないようだ。
不思議なことに、手前の穴にだけアオコが発生している。
それにしても綺麗に加工されている。

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石の上から降りて案内版のある側面を見てみる。
亀裂が入っているようで、水漏れがある辺りにコケが茂っている。
上半分と下半分を観察すると、明らかに上の方が綺麗に整えられているのが解る。
これは石が加工途中である証拠らしい。

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近くに寄って下側を見てみる。
結構アチコチで水漏れがあるようだ。

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この角度から見るとホントに岩船のように見えなくもない。
かなりゴツゴツしている…まさに岩肌と言ったところか。

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例によって人と比べると巨大さが解りやすい。
鬱蒼とした竹林に隠されている事もあり、かなり異様な雰囲気。

この岩船、誰がいつ何の為に加工したのか解明されていないらしい。
つまり用途不明なのである。
最も可能性があるのは、古墳の石室に使う為とか。
それにしても、これ程の巨石をどうやって運んだのだろうか?
元々ここに存在した巨石を加工したとの説もあるらしいが、どうも合点がいかない。
と言うのも、回りには何も無く、この巨石だけがポツンとあるから。

しかしまぁ、謎は解明されない方がロマンがあって楽しい。
マイナーゆえ訪れる人は少ないと思うが、是非立ち寄って欲しいスポットのひとつ。
個人的には石舞台より魅力的だと思う。
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by yamatobito_yokki | 2009-07-14 01:55 | 巨石・奇岩 | Comments(0)